--年--月--日 --:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

碓井捺染 工場見学

2010年12月16日 00:29

社会科見学
秩父

ほぐし捺染工場

機械では出せない色合いと温もり


スポット詳細情報 down_arrow-pk2.gif

秩父を代表する織物「秩父銘仙」。
その秩父銘仙を作るのに欠かす事の出来ないのが「ほぐし捺染」という染色加工です。 そのほぐし捺染を始め、様々な染色を行っている碓井捺染さんの工場見学に行ってきました。

碓井捺染さんは、埼玉県伝統工芸モデル工場に指定されており、銘仙の他に暖簾や手ぬぐい、服地などを手がけられています。また、秩父夜祭で着用する着物もここで染められているそうです。

ほぐし捺染とは・・・
通常、出来上がった織物に柄を染色(プリント)するのですが、ほぐし捺染は縦糸に仮織りをした状態で染色をしていきます(写真下左)。 そうすることにより裏が同じように染色されます。
仮織りをほぐしながら染めるので「ほぐし捺染」というそうです。

そうやって出来上がった銘仙は、2つの大きな特徴があります。
1. 表裏染色されるので、表が色あせても裏面を使って仕立てなおしができる。
2. たて糸とよこ糸に異なる色をつかうことで玉虫色に見える効果がある(写真下右)。
*写真上左は、以前ブログで紹介した埼玉伝統工芸会館の特別展「秩父の技・匠・染織 ほぐし捺染」の写真。

今回工場見学した日は、秩父銘仙の染色はやっておらず、かわりに暖簾の染色を見させて頂きました。 染色工程を順を追ってみていきます。

染色
斜面の台に暖簾になる生地を並べ一色一色染めていきます。 一つの色に対してそれぞれ型があり、型の上から染料を塗ることにより暖簾に柄が染まっていきます。 下の写真は赤い鳥を染めているところ。
染まる色は、季節・天気などによって微妙に変わってしまうらしく、知識と経験を頼りに染料の配合を行っているそうです。

スチーム
染色が終わったらものは一旦干され乾かされます。 このながーーい斜面台は27~28mあるそうです。 干された後は、巨大な機械でスチームを行っていきます。 スチームすることにより染料を生地に定着させるそうです。


洗濯
何やらグルグル回っているマシンは洗濯機(写真左)。 余分な染料をここで落とします。 写真右は脱水機。


アイロン
大掛かりなこの機械はなんとアイロン! ちょうど手ぬぐいが巨大アイロンマシンへ吸い込まれていきます。
洗濯されシワシワな生地は、ゆっくりとローラーに巻かれ、再び出てくるときにはピシッとした姿に。

形状記憶
アイロンをすると生地が少し縮んでしまうので、年季の入ったこのマシンで引っ張り本来のサイズに形状記憶させます。
残念ながらこの時は稼動していませんでした。 きっといつもは頼もしく活躍しているはず。


畳む
今までの巨大なマシン達に比べ、控えめな大きさのこちらマシン。 何と出荷用に均一の長さで折りたたんでくれる便利なヤツ! その名も「ヤールたたみ」。 このヤールたたみ含め50年以上も前から使われている機械で、今も現役バリバリだそうです。
様々なマシン達が登場しましたが、一番重要な染色はもちろん手作業。 機械では出せない色合いと手染めならではの温もりが感じられました。

織物というのは、完全分業制。
繭づくり、機織り、デザイン、染色用の型をつくる彫り師、碓井捺染さんの様な染め工場、縫製と多くの職人を経て出来上ってくるそうです。

碓井捺染さんも色に対して熱い思いを持っていた様に、それぞれの職人が知識・経験・思いを込めた織物の世界はとても興味深いものでした。


関連記事
SPOT INFO
名称 碓井捺染(うすいなっせん)
住所 埼玉県秩父市中宮地町3-3 地図
TEL 0494-22-0393
FAX 0494-22-3393
見学可能日 9:00~17:00
見学可能人数 10人以内
料金 無料
申し込み 要予約(電話、FAX)
所要時間 60~90分
HP http://www.chichibukisara.jp/index.html
車アクセス 関越自動車道 「花園IC」 57分
公共交通アクセス 秩父鉄道「秩父駅」 徒歩10分
駐車場 あり(無料)
ペット 不可
設備・施設 -
バリアフリー ・ベビーカー、車椅子の入場: 不可
情報に関して十分に調べていますが、間違いや変更などあるかもしれません。 念のため事前に確認の上でご利用して頂ければ安心です。
もし間違いがございましたら、お手数ですがこちらから、ご連絡頂ければ幸いです。

あって良かったアイテム、あったら良かったアイテム

銘仙について予習

銘仙とは何ぞや?
銘仙について少しでも知っておくと、工場見学でより楽しく学べます!


銘仙 大正昭和のおしゃれ着物


コメント

  1. kaboとaki | URL | -

    こんにちは。

    素敵な色合いに・・v-218
    一朝一夕では出来ない匠の技。
    機械には出すことの出来ない、なんとも言えない雰囲気。
    いつまでも残して欲しい、残って欲しいですね。。
    by aki

  2. Chewbacca | URL | -

    aki さん

    コメントありがとうございます。

    大正から昭和初期が銘仙が一番売れた時期だったらしいのですが、その頃に比べると随分少なくなっているそうです。機屋さんも650軒あったのが今は4軒程だそうです。
    akiさんの言う通り、いつまででも残していきたいですよね。

    何か出来る事、ないかな・・・。

  3. ヨッシー | URL | -

    脱帽です

    おはようございます。
    精力的な取材に素直に脱帽、敬服致します。

    地元の人でも興味のない人は訪れた事がないような秩父の
    ディープな取材、感激です。  

    もう完全な秩父通ですね。

    碓井捺染の社長さん、朗らかで良い人だったでしょ。
    そのせいでウチはここの暖簾やタペストリーが
    部屋中に飾られてま~す。


  4. Chewbacca | URL | -

    ヨッシー さん

    コメントありがとうございます。

    碓井捺染の社長さん、とっても良い方でした!
    お忙しいのに、詳しくお話をしていただきとても感謝しています。

    いやいやまだまだ秩父は奥が深いので、行ってみたいところ盛りだくさんです^^
    訪れる度に発見がありますね!

コメントの投稿

(コメント編集・削除に必要)
(管理者にだけ表示を許可する)

トラックバック

この記事のトラックバックURL
http://mishmash1.blog130.fc2.com/tb.php/291-216a5128
この記事へのトラックバック


カワゴエールへ 小江戸まるまる屋へ

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。